電源を入れて起動すると、図 1.1. 「GRUBブートローダ」が起動します。複数のOSが登録されているときには、矢印キーの上下で選択をし、Enterキーを押します。
login:
というプロンプトが表示されれば起動は成功です。ディスプレイマネージャを使用するを選択した場合は、グラフィカルな画面が現れるはずです。(gdm)
一時的にカーネルにオプションを指定したい時には、eキーを押すとカーネルオプションを編集することができます。
起動に成功してお望みの効果がでたならば、項1.1.1. 「デフォルトのカーネルオプションを変更するには」を参考にして、デフォルトのカーネルオプションとして登録しておけばよいでしょう。
表 1.1. 「よく使われるカーネルオプション」に代表的なカーネルオプションの例を示します。デバイス名や数字はシステムによって変更する必要があります。詳細は/usr/share/doc/JF/BootPrompt-HOWTO.txt.gzを参考にして下さい。
起動時のメッセージについては、キーボードを認識してからであれば Scroll Lock キーを押すことで処理を一時停止し画面のスクロールを止めることができます。再度 Scroll Lock キーを押すことで処理と画面のスクロールが再開します。
起動後には dmesg コマンドや、/var/log/messagesなどを読むことで、起動時のメッセージなどを確認することができます。(参考:付録 E. ページャ less の操作方法)
表 1.1. よく使われるカーネルオプション
| 1 | ランレベル1(シングルユーザモード)で起動します。rootユーザのみが使用可能な状態になり、ネットワークやNFSなどの設定は自動的には行われません。主にシステムの管理や復旧のときに使用します。 |
| 3 | ランレベル3で起動します。通常のユーザも使用できます。コンソールからのログインになります。 |
| 5 | ランレベル5で起動します。通常のユーザも使用できます。Xサーバが起動され、gdmなどのディスプレイマネージャが起動されます。ログイン後すぐにXウインドウ環境が使えます。 |
| acpi=force | ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)を有効にします。バッテリーの残量のチェックやシャットダウン時の自動電源OFFの機能などが使えるようになります。ACPI は APM よりも新しい[a]電力制御の規格です。 |
| acpi=off apm=on | ACPIを無効にして、APM(Advanced Power Management)の機能を有効にします。バッテリーの残量のチェックやシャットダウン時の自動電源OFFの機能などが使えるようになります。 |
| apm=power-off | APMでSMPマシン[b]のシャットダウン時の自動電源OFFの機能を有効にします。 |
| lapic | SMPマシンでのAPIC(Advanced Programmable Interrupt Controller)を有効にします。 |
| hdc=ide-scsi | IDEのデバイス/dev/hdcをSCSIのデバイスとして利用する場合に使用します。例えば、IDE(ATAPI)のCD-R/RWを接続している場合に、これをSCSIドライブとして扱うことができます。 |
| mem=96m | メモリの大きさが自動認識されない場合に設定します。実際に搭載しているメモリよりも大きな値は設定してはいけません。また、システムによっては1Mバイト程度小さく設定する必要があります。 |
| root=/dev/hda1 | ルートファイルシステムのデバイス名を指定します。 |
| init=/bin/sh | 起動時に実行させるプログラムを指定します。システムが破損され、全く起動できない非常事態のときにinit=/bin/shと指定すると、シェル/bin/shを起動させることができます。 |
[a] 比較的新しい規格のため、対応する BIOS であっても、BIOS が古いと判断され、起動時に無効になっていることがあります。 [b] 2つ以上のCPUまたはHT(ハイパースレッディング)機能を持つCPUを持ったPCのことをさします。SMPはSymmetric Multiple Processorの略です。SMPに対して1つだけのCPUというときにはUP(Uni Processor)と言います。 | |
警告
デフォルトのカーネルオプションを変更するには /boot/grub/menu.lst を編集します。起動しなくなるおそれがありますので、必要な部分以外は書き変えないでください
GRUBではブートレコードを更新する必要がありません
Vine Linux 3.2まで標準のブートローダであったLILOでは、設定ファイルの変更の度に/sbin/liloを実行する必要がありましたが、GRUBではこの様な操作は必要ありません。
gdmからログインした後で、以下のいずれかの方法により、ブートローダの設定をするためのツールが起動します。
GNOMEメニューの→→を実行
ターミナルエミュレータ等から、boot-adminコマンドを実行
この際、rootユーザのパスワードを尋ねるダイアログが表示されますのでパスワードを入力してをクリックしてください。
名前のVine Linux (Current kernel)をクリックして選択します(色がかわります)。をクリックします。
パラメータ(P):の右にあるをクリックします。
その他のパラメータ:のところの一番右にスペース(空白)を一つ入れたあとで acpi=forceのようにカーネルオプションを書き加えます。
hdc=ide-scsi のような SCSI デバイスとして認識させる場合には、IDE ドライブの SCSI エミュレーションを有効にする のところにチェックをつけて、さらに /dev/hdc のようなデバイス名のところにチェックをつけてください。
チェックや書き変えをおこなったらをクリックしてください。
コンソールで書き変えるには
コンソールでのログインの場合は、スーパーユーザ(root)で jed や vi や emacs などのエディタで直接 /boot/grub/menu.lst を編集してください。
例 1.1. /boot/grub/menu.lstの編集
kernel と書かれている行の最後にカーネルオプションを書き加えます。
title Vine Linux (Current kernel)
root (hd0,1)
kernel /boot/vmlinuz root=/dev/hda2 resume2=swap:/dev/hda3 vga=0x314 acpi=force
initrd /boot/initrd.img




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