Vine Linux 6 (Haut Brion) について

Vine Linux 6 は Project Vine および多くの協力者によって開発が行われている Linux ディストリビューションです。
Vine Linux 6 では、前バージョン(Vine Linux 5.2 (Palmer))から多くの改良を加えました。

Vine Linux 6 には、Vine Linux CR (製品版) に含まれる商用アプリケーションを含みません。
リコーフォントやDynaFontなどの商業フォントの替わりに、フリーの TrueType フォントが含まれています。

Vine Linux 6 は、Gnome デスクトップ環境を最小構成でインストールできる CD エディションと、開発陣おすすめのパッケージをまとめた DVD エディションが提供されます。どちらも USB メモリからインストーラを起動することもできます。

開発のポイント

Vine Linux 6 は以下の点に重点をおいて開発されました。

日本語入力システムの刷新

対応アーキテクチャの変更

軽量・高速

安定性の向上

各種自動設定

ルック & フィールの改善

新機能

Vine Linux 用 RPM パッケージの開発支援ツールを提供します(VinePlus)。

開発支援ツール

パッケージ管理ツール・機構

Vine Linux 5 からの変更点

仕様上の変更点

収録ソフトウエアの刷新

システム要件

Vine Linux 6 は Intel 互換 CPU の 32 bit バージョンと、64bit バージョンが提供されます。
全パッケージが、i686アーキテクチャに最適化されています。このため Classic Pentium 以前のハードウエアでは動作しません。 また、PPC (PowerPC 搭載 Macintosh) バージョンはリリースしません。

i686 (32bit) バージョン

CPU
i686の命令セットをもつ CPU (VIA C3 を除く Pentium III 以降を推奨)。
Gnome デスクトップを利用するなら 1GHz 程度が目安となります。

x86_64 (64bit) バージョン

CPU
64bit 対応の AMD64 または Intel64 アーキテクチャのCPU (Athlon64,Phenom,Opteron,Core2,Core i7,i5,i3など) 。

i686、x86_64 共通

メモリ
512MB以上推奨 (X 利用時)
HDD
  • 最小構成(ベースシステム)で 1GB 程度
  • CD エディションフルインストールで 2GB 程度のインストール領域
  • DVD エディションフルインストールで 5GB 程度のインストール領域
動作確認されたハードウエア
http://trac.vinelinux.org/wiki/HardwareInformation/Vine6

Vine Linux 5x からのアップグレード時の注意点

インストーラを利用したアップグレードを行う場合は、Vine Linux 5x CD エディションからインストールされた環境でも、DVD エディションの利用をおすすめします。収録パッケージが多いため、より多くのパッケージのアップグレードが期待できます。

DVD エディションでのアップグレード処理が完了したあとに、 apt や synaptic により残りのアップグレードを行う必要があります。

  # apt-get update
  # apt-get -f install
  # apt-get dist-upgrade

Vine Linux 用以外のパッケージ、商用ソフトウエアなどを利用している場合は、正常にアップグレードできない可能性が高くなります。あらかじめ削除しておくことをおすすめします。

サポート・免責

Vine Linux 6 は製品版と違い、サポートサービスを付属しておりません。
何らかの問題が起こった場合、質問などがある場合は、vine-users ML などへご投稿をお願いします。必要であれば、サポートサービスのみをご購入いただくことも可能です。

Vine Linux に含まれるソフトウエアに何らかの問題が発生した場合は、個々の問題に利用者ご自身で対応していただきます。Project Vine を含む開発者、販売者およびその他のいかなる関係者も一切の責任を負いません。 個々のソフトウエアのライセンスなどに問題が発生した場合は、それぞれのライセンスや契約に従ってください。