SPECファイルで使用できる便利なタグ

Prefix

このタグを使うと、 rpmパッケージをインストールする時にインストールディレクトリをコントロールできます。 例えば、

Prefix: /usr
としていて、ファイル定義部で
%files
/usr/bin/fuga
と定義してたとしましょう。このパッケージをインストールする時に、 --prefix /usr/local とオプション指定すると、 fugaは/usr/local/bin/fuga.binにインストールされます。

BuildArch

書いたSPECファイルを使って生成されるrpmパッケージのアーキテクチャを指定できます。 例えば、elファイルとかシェルスクリプトとかばかりを含むrpmパッケージを作るときには、 i386やalphaなどのアーキテクチャに依存しないnoarchであることを、

BuildArch: noarch
というふうに明示します。 このような指定をしておくとnoarch.rpmという拡張子のつくrpmパッケージが作成できて、 いろいろなアーキテクチャ上で共用できます。

ExclusiveArch

SPECファイルや src.rpmパッケージから、パッケージを生成 できる アーキテクチャーを指定します。 たとえば、ExclusiveArch: i386 とすると、i386 以外の ppc,i486,i586,i686,x86_64 といったアーキテクチャーではバイナリパッケージを生成できなくなります。

ExcludeArch

SPECファイルや src.rpmパッケージから、パッケージを生成 できない アーキテクチャーを指定します。 たとえば、ExcludeArch: ppc とすると、ppc ではバイナリパッケージを生成できなくなります。ppc 以外の i386,i486,i586,i686,x86_64 といったアーキテクチャーではバイナリパッケージを生成できます。